抜け殻正社員、派遣、請負依存経営のツケ・・・第6回
そんな処遇に耐え切れなくなった請負社員は次から次と辞めていく。
正社員のいない現場で新入りの請負社員を指導するのは大野等だ。
最近は多くの企業が正社員の採用を増やし、
請負を辞める仲間が増えている。
「俺、来月で辞めます。正社員の口が見つかったもんで」
親身になって仕事を教えた後輩にこう言われると、
大野たちは「良かったな」と力なく笑うしかない。
「22万円のやつらが育ってきたら、
28万円のロートルを切ればいい」。
キャノンの正社員が陰でそんな話しをしていることも知っている。
大野の月給は28万円、佐藤は22万5千円だ。
「もう入らないと言うなら、他へ行く。
だが、自分たち抜きでこの仕事が回るのか。
そろそろハッキリさせて欲しい」そんな思いで
大野たちは組合を作り世間に声を上げた。
キャノンは3月末、2万1千人の
請負・派遣社員のうち3500人を、2008年末までに
直接雇用に切り替える方針を打ち出した。
