抜け殻正社員、派遣、請負依存経営のツケ・・・第9回


<番組を作れないテレビマン>

下の図(省略します。)をごらん頂きたい。

あるテレビ番組を収録するスタジオの様子である。

総勢15人のスタッフのうち、

青の人形で表わしたテレビ局の社員を5人。

大半の仕事は赤で示した制作会社の従業員によって支えられている。

「あるある」問題の本質

この図自体は、番組制作の現場をデフォルメしたものだが、

表現されたイメージに違和感を抱く業界関係者はいないだろう。

程度の差こそあれ、

どのテレビ局も同じような状態で番組を作っているからだ。

図が物語るのは、テレビ局の正社員だけでは何もできなくなった

抜け殻化の現実だ。関西テレビが製作した

「発掘!あるある大辞典2」の捏造問題の本質も実はそこにある。

「あるある」の場合、関西テレビは番組制作を日本テレワークに

委託し、日本テレワークはさらに孫請けプロダクション9社に

企画や取材、編集を再委託していた。

関西テレビの社員として2人のプロデューサーがいたが、

内容をチェックする複数の機会があっても捏造を見抜けなかった。

調査や取材をほとんど丸投げしているのだから、

何がどうなっているのかわからなくてもある意味当然と言える。