抜け殻正社員、派遣、請負依存経営のツケ・・・第11回

その根底にあるのは、

製作コストの徹底した切り詰めだ。

デジタル化への対応や多チャンネル化で放送局の

コスト負担は年々大きくなっている。

現場では慢性的な人手不足が続くものの、

年収1000万円以上が当たり前の正社員を

簡単に増やすわけにはいかない。

そこで、年収200万円〜300万円程度で使える外部の

人材に様々な仕事を任せるようになっていった。

1960年代から会社が進めようとした外注化に対し、

テレビ局の労働組合は「仕事が奪われる」と強硬に反対した。

だが、技術職など限られた職種から始まった下請け活用は、

知らず知らずのうちに番組制作の中核にまで波及した。

当初、反対した社員も次第に安易な道に流れ、

会社と社員が一蓮托生となって外部依存を進めた結果が、

今の抜け殻のような状態だ。