求人募集の際に、採用の条件として、30歳以下の者といった制約を課すことは可能でしょうか

<質問>

求人募集の際に、採用の条件として、

30歳以下の者といった制約を課すことは可能でしょうか。

 

<アドバイス>

改正雇用対策法は、10条で、

「事業主は、労働者がその有する能力を有効に発揮するために

必要であると認められるときとして厚生労働省令で定めるときは、

労働者の募集及び採用について、厚生労働省令で定めるところにより、

その年齢にかかわりなく均等な機会を与えなければならない」としました。

 

これにより、企業は、労働者の募集および採用の際には、

原則として年齢を不問としなければならなくなりました。

 

企業は、年齢ではなく、職務の内容、職務を遂行するために必要とされる

労働者の適性、能力、経験、技能の程度など労働者に求める事項を

明示して募集ないし採用すべきことになります。

 

ただし、以下のような合理的な理由がある場合には、

例外的に年齢制限が認められることになっています。

 

@定年年齢を上限として、当該上限年齢未満の労働者を期間の定めのない

労働契約の対象として募集・採用する場合

  具体例:○ 60歳未満の方を募集(定年が60歳)

       × 60歳未満の方を募集(契約期間6か月)

       →期間の定めのない契約である必要があります。

 

A労働基準法等法令の規定により年齢制限が設けられている場合

  具体例:○ 18歳以上の方を募集(警備業法14条の警備業務)

 

B長期勤続によるキャリア形成を図る観点から、

若年者等を期間の定めのない労働契約の対象として

募集・採用する場合

  具体例:○ 35歳未満の方を募集(職務経験不問)

       × 20歳以上35歳未満の方を募集

       →下限を付してはいけません。

 

C技能・ノウハウの継承の観点から、特定の職種において労働者数が

相当程度の少ない特定の年齢層に限定し、かつ、

期間の定めのない労働契約の対象として募集・採用する場合

  具体例:○ **社の電気通信技術者として30歳から39歳の方を募集

       × **社の電気通信技術者として35歳から49歳の方を募集

 

D芸術・芸能の分野における表現の真実性等の要請がある場合

  具体例:○ 演劇の子役として、5歳以下の方を募集

 

E60歳以上の高年齢者または特定の年齢層の雇用を促進する施策

(国の施策を活用しようとする場合に限る)の対象となるものに限定して

募集・採用する場合

  具体例:○ 60歳以上の方を募集